ニニの日記

白猫のニニ王子が、日々の暮らしを綴ってゆきます。

なんだかさみしい夜

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 夜、7時半。
 
 なんか、さみしいなー。
 姉貴の部屋に行ってみた。
 ドアの前でにゃおんと鳴くと、姉貴がドアを開けた。
 一歩入るなり
(げっ)
 スピッツの曲がかかっていた。ボクはスピッツが嫌いなんだ。スピッツファンの人ごめんね。甲高い声が耳障りなんだよね。

 こんな時、兄貴がいるといいのになあ。兄貴は小田和正とかカーペンターズとかをかけてくれる。良く兄貴の部屋で一緒に聴いていたっけ。
 ついでに言うと、やさしいピアノ曲も好きだ。これがかかっている時には姉貴の部屋にもいることができる。

 仕方がないので廊下に出る。なんかさみしい。
 息を吸い込み
 「にゃおおん」
一声鳴いた。

 姉貴が音楽を止め、廊下に出た。
「ニニちゃん、おねむなんじゃない?」
あれ、そうなのかな。そう言えばそうかも。

 「おいで。一緒にお布団に行こう」
 姉貴と布団の所まで行くと、ボクの喉はひとりでにごろごろ鳴りだした。羽根布団を手のひらでもみもみ。寝る態勢に入る。姉貴が、喉のごろごろに合わせてボクの背中や頭をなでてくれる。う~ん、さっきまでさみしかったのが嘘みたいだ。

 「じゃあね、おやすみ。ニニちゃん」
うん。おやすみ。