若、王手だけは指すなよ
ボク ：（なぬっ？）
母さん：「なんかいろいろ楽しそうに見てまわってたよ。
『ほほう、ここが洗面所と風呂ですか。
ほう、おトイレはこんな感じですか。
ほう、ここに階段。上がってもいいですか？』
ダメですって言っといたけど」
ボク ：（当たり前だ！）
母さん：「なんか先輩ナムからいろいろ聞いてるらしいのよね。
『あたしもね、最初は台所止まりだったのよ。
でも毎日毎日通いつめて、今じゃあソファーもお母さんの膝も制覇したわよ。
だから、あんたも諦めないことが肝心よ（ポンポン）（←肩たたき）』
なんて感じで」
姉貴 ：「ナムちゃんと若ちゃんって仲悪いんじゃ・・・」
母さん：「でもとにかくナムに伝授されたらしいのよ（←いいかげん）」
まあ、ボクも今年でシニアになることだ。
ボクの留守中にお宅訪問したことは、大目に見てやらんこともない。
でも、いいか、若。これだけは言っておくぞ。
母さんのポンポンにだけは手を出すなよ。
風呂場やトイレなどは桂馬や香車に過ぎないが、母さんのポンポンはボクの王将駒からな。
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