白ウナギの陰干し
色とりどりの光のシャワー！
くわっ！
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「ニニちゃん、今出たら、溶けるよ～」
という母さんの反対を押し切って外に出た手前、家には戻れない。
でもこういう時、猫は涼しい場所を見つけるのが得意なんだ。
ひんやりコンクリートの上で、ごろんと横になった。
涼しい風が吹き抜ける。
片方の耳は空から、もう片方の耳は地面から、蝉の声をとらえている。
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「ギョッ、猫がのびとる・・・」
宅急便のおじさんが目を丸くした。
試しにおじさんものびてみなよ。
夏はのびるに限るぜ。
にょにょーん。
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母さん：「ニニちゃんおかえり。暑かったでしょう」
いや、案外涼しかったよ。
宅急便のおじさんが届けてくれたのは、ビールのお中元だった。
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