今日でシニアを迎えました
「初めて会った時は、
『こんな小さな猫、見たことがない！』
ってくらい小さかったのに、
今じゃ
『こんな大きな猫、見たことがない！』
ってくらい、縦も横も立派に成長して」
無論ボクのことである。
＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊
捨てられた時のことは一切記憶がないが、拾われた時のことは断片的に頭に残っている。
風の音。
草の匂い。
足の振動。
「何？」
「まあ、子猫」
優しそうな目。
「捨てられたのね」
不機嫌そうな目。
「あっ」
びっくりした目。
「どうする？・・・どうする？」
ボクに言われても。
「うちに帰ろう」
手のひらにぎごちなく乗せられた感触。
何故か不安はなかった。
遠くに明かりが見えた。
「遅かったわね、あ・・・」
賢そうな目。
ミルク。あんまり飲めないよ。
エプロンの上。大きいなあ。
「寝ちゃったよ」
「・・・オボンだから、セッショウしちゃあいけないしね」
毛布のあたたかさ。
ボク、大丈夫かも。
＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊
母さん：「今日はニニちゃんの誕生日だから、ニニちゃんの好きな物作ろうかね。お父さん、サンリブに行くよ」
父さん：「あい」
あの日から、今日で７年。
あのまま死んでもおかしくなかった、
お腹の毛も生え揃っていなかった、
やせっぽっちの子猫が、
今じゃ、貫禄・図々しさ・美しさ金メダル級の、メタボ王子だい。
家族をはじめ、いつもボクを見守っていてくれる皆さん、本当にありがとう。
そして、ボクを産んでくれた母さんに、心から感謝。
まだまだ幸せに長生きしやす。
～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～
読んでくれてありがとう。
もし良かったら、こちら↓
http://www.yamaguchi-blog.com/wj.php?cd=006p
をぽちっとヾ(∂。∂)＊押してね。山口ブログです。
～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～
