● ○ ● ○ ● ○ ● 蝶 西條八十(やそ) やがて地獄へ下るとき そこに待つ父母や 友人に私は何を持つて行かう たぶん私は懐から 蒼白(あおざ)め、破れた 蝶の死骸をとり出すだろう さうして渡しながら言ふだらう 一生を 子どものやうに、さみしく これを追つて…
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