おかえりチェロ
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チェロというのは、
３，４年前頃うちにいた雄の外猫だ。
黒の縞々模様で、
ずんぐり立派な体形なのにもかかわらず、
バイオリンの一番高い音みたいな、
かぼそぉい声で鳴くのが特徴的だった。（でも名前はチェロ。）
あいつもいつの間にか来なくなった。
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さて時は現在。問題の猫。
母さん：「御飯を二杯も食べたのに、まだデッキにいるわ。
さみしいのね。
お姉ちゃん、話しかけてあげて」
姉貴 ：「あい。
（ガチャッとドア開け）
こんには」
猫 ：「ナーーーー？」
姉貴 ：「！！！」
猫 ：「ナーーーー？」
姉貴：「おかっ、かっ、かっ、かあさんっ！
チェロよ！チェロ本人よ！」
母さん：「ええええっ？！」
姉貴 ：「忘れもしないこのか細い声、間違いない！
帰ってきたんじゃー！」
母さん：「チェロじゃったんかねーーーー！」
姉貴 ：「今まで気づかないでごめんねーーー！」
チェロ：「忘れるなよナーーー」
良く帰ってこれたなあ。
何はともあれおかえり。
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