めぐり逢いを信じますか?
ナムという、愛すべき三毛猫がいた。
最初は外猫だったのに、
いつの間にか家の中に入るようになり、
台所で御飯を食べたり
ソファーで眠ったり
家族とテレビを見たりするようになった。
ここに来る以前は、いろんな辛いこともあったろう。
図太く世渡り上手で、愛嬌たっぷり。
本当に愛すべき猫だった。
他の猫たちは去っていっても、
このナムとだけは、いつまでも一緒にいられる気がしていた。
けれども、
2年前、2009年9月末のある日の晩。
ナムはいつものように、玄関のドアから外に出ていった。
そう、いつものように・・・。
家族は随分ほうぼうを探したが、見つけることはついに叶わなかった。
ナムもまた、他の猫たちと同じように、
二度と帰らない旅に出たのだった。
*
*
*
時は流れ、2011年12月8日、つまり昨日のこと。
場所は周南市の中央街、ねこまるさんのお店の前。
出逢ったんだ、姉貴が。
ナムの生まれ変わりに。
細く高い鳴き声がきこえると思ったら、
ナムに生き写し(と言ってもいいくらいの)三毛猫が姿を現した。
ねこまるさんによると、まだ生後3か月ほどらしい。
「どうかね、こっち来るかね」
姉貴が呼ぶと、膝の上にあがったきり、おりようとしなかった。
真上から見た頭頂部の模様は、まさにナムそのものだった。
「あんた、ずうっと前、うちにおらんかった?
みんなにナムって呼ばれてなかった?」
まだか細い喉骨の
コロコロ鳴る震えが、てのひらを通して伝わってきた。
生きていくこと死んでゆくこと
出逢うこと別れること
幸せも、悲しみも
すべては流れ流れてゆく。
そうしてふたたび、時はめぐって・・・・・・そんな繰り返しなのかな。
ナム、君はまた、三毛猫に生まれてきたんだね。
*
*
*
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
読んでくれてありがとう。
もし良かったら、こちら↓
http://www.yamaguchi-blog.com/wj.php?cd=006p
をぽちっとヾ(∂。∂)*押してね。山口ブログです。
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いつの間にか家の中に入るようになり、
台所で御飯を食べたり
ソファーで眠ったり
家族とテレビを見たりするようになった。
ここに来る以前は、いろんな辛いこともあったろう。
図太く世渡り上手で、愛嬌たっぷり。
本当に愛すべき猫だった。
他の猫たちは去っていっても、
このナムとだけは、いつまでも一緒にいられる気がしていた。
けれども、
2年前、2009年9月末のある日の晩。
ナムはいつものように、玄関のドアから外に出ていった。
そう、いつものように・・・。
家族は随分ほうぼうを探したが、見つけることはついに叶わなかった。
ナムもまた、他の猫たちと同じように、
二度と帰らない旅に出たのだった。
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時は流れ、2011年12月8日、つまり昨日のこと。
場所は周南市の中央街、ねこまるさんのお店の前。
出逢ったんだ、姉貴が。
ナムの生まれ変わりに。
細く高い鳴き声がきこえると思ったら、
ナムに生き写し(と言ってもいいくらいの)三毛猫が姿を現した。
ねこまるさんによると、まだ生後3か月ほどらしい。
「どうかね、こっち来るかね」
姉貴が呼ぶと、膝の上にあがったきり、おりようとしなかった。
真上から見た頭頂部の模様は、まさにナムそのものだった。
「あんた、ずうっと前、うちにおらんかった?
みんなにナムって呼ばれてなかった?」
まだか細い喉骨の
コロコロ鳴る震えが、てのひらを通して伝わってきた。
生きていくこと死んでゆくこと
出逢うこと別れること
幸せも、悲しみも
すべては流れ流れてゆく。
そうしてふたたび、時はめぐって・・・・・・そんな繰り返しなのかな。
ナム、君はまた、三毛猫に生まれてきたんだね。
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