ボクの天敵
外に出たとたん、
「ゴロゴロゴロゴロゴロ」
ガガーン!例のやつだ!
「退却!」
直ちに散歩を中止して家の中へ戻った。
「ニニちゃん!今雷がなったね!もう大丈夫よ!早く避難場所に入りなさい!」
避難場所とは、部屋の隅に置いてある椅子の下だ。ここは周りにいろいろ物が置かれているので、身を隠すのに具合がいい。雷が鳴っている時は、いつもここで身を縮めて過ぎるのを待つ。
ボクは雷が大・大・大の苦手だ。かなりげっそりやつれてしまう。過ぎた後もしばらく立ち直れない。
夜中に雷が鳴った時なんか、慌てて寝ている姉貴の股ぐらに潜り込んだこともある。後で考えれば笑える光景だが、でもその時は無我夢中でそんなの関係ねえ。
それにしても、他の猫は全く平気なんだよなあ。ナムも、若も、キャロも。ナムなんか、どんなに光ろうが鳴ろうが近かろうが、すやすやと熟睡している。あの図太い神経が羨ましい、とナイーブなボクは思う。
幸い、今日の雷は大したことなく過ぎ去った。ほっ。
「ゴロゴロゴロゴロゴロ」
ガガーン!例のやつだ!
「退却!」
直ちに散歩を中止して家の中へ戻った。
「ニニちゃん!今雷がなったね!もう大丈夫よ!早く避難場所に入りなさい!」
避難場所とは、部屋の隅に置いてある椅子の下だ。ここは周りにいろいろ物が置かれているので、身を隠すのに具合がいい。雷が鳴っている時は、いつもここで身を縮めて過ぎるのを待つ。
ボクは雷が大・大・大の苦手だ。かなりげっそりやつれてしまう。過ぎた後もしばらく立ち直れない。
夜中に雷が鳴った時なんか、慌てて寝ている姉貴の股ぐらに潜り込んだこともある。後で考えれば笑える光景だが、でもその時は無我夢中でそんなの関係ねえ。
それにしても、他の猫は全く平気なんだよなあ。ナムも、若も、キャロも。ナムなんか、どんなに光ろうが鳴ろうが近かろうが、すやすやと熟睡している。あの図太い神経が羨ましい、とナイーブなボクは思う。
幸い、今日の雷は大したことなく過ぎ去った。ほっ。