ニニの日記

白猫のニニ王子が、日々の暮らしを綴ってゆきます。

味にはうるさいんです

イメージ 1

「ニニちゃん、御飯ですよ」
母さんがドライフードをボクの前に置いた。こつむし(母さんの手にこつんと額をあてること)をして、
「クンクン、クンクン、プイッ。スタスタスタ」
「まっ、ニニちゃん、この御飯飽きたの?」
そうだよ。いつまでも「ミオコンボ」ばかり食べさせるなよ。

「じゃあこれは?」
母さんが次にくれたのは「ねこ元気」。
「クンクン、クンクン、プイッ。スタスタスタ」
「まっ、これも嫌なの?」
「ねこ元気」も、些か食傷気味でね。

母さんは姉貴に
「悪いけど、ニニちゃんの御飯買ってきてくれる?今まで食べたことないのをね」
「あい」

姉貴が出ると、父さんがボクを見ながら
「甘やかしていいのか?食べないなんて贅沢だよ」
「猫は飽きるものなのよ。だって人間と違って3食同じ物を食べるんだもの。たまには替えてあげなきゃいけないの」
「そうなのかあ」

姉貴が帰ってきた。手にしているのは、なになに、「金のグルメ」。
「天日干し煮干入り」「まぐろのご馳走グルメ」「かつおの風味と旨味が生きる 香るかつお節パウダー」などと書いてある。ほほう。試してみようか。

お待ちかねの味見ターイム。
こつむし。では。
「クンクン、クンクン、ハグ、ハグハグハグハグハグ」
「良かった、今度は気に入ってくれたみたいね」
ふむ、まあ及第点をやろう。

「ハグハグハグハグゴックン。ペロペロペロペロリンチョ」
一粒残さず平らげた。はあ、満足満足。ご馳走様でした。