不器用な奴なんだ
「若兄ちゃ~ん!」
キャロは若のことが大好きだ。いつも若と一緒にいる。
毎晩、姉貴がデッキに出ると、姉貴に近づこうとする若に、キャロが「どすこい!」てなほどの勢いで擦り寄って、若の行く手を阻む。
姉貴が若を撫でるとキャロは機嫌の悪い声を出す。姉貴が若を可愛がるのでヤキモチを焼く・・・というより、「俺の若兄ちゃんを取るなよ!」と言っているようだ。
姉貴の前でこれ見よがしに若にスリスリするのも、「若兄ちゃんは俺のものだぞ」と主張しているものとみられる。
若は雄猫にしては珍しく気性の穏かな奴で、今までにも何匹かの子猫の面倒を見てきた。ねこまるさんの所のもー君のようだね。
キャロは大人になった今も若に甘えて、大人の猫らしい貫禄はあんまりない。声もバイオリンの音色みたいに高いままだしな。
人間と接するのは不器用なキャロが、若だけには心を許しているのだ。
いや、もしかしたら、若と接するのもある意味不器用なのかもしれない・・・。
キャロは若のことが大好きだ。いつも若と一緒にいる。
毎晩、姉貴がデッキに出ると、姉貴に近づこうとする若に、キャロが「どすこい!」てなほどの勢いで擦り寄って、若の行く手を阻む。
姉貴が若を撫でるとキャロは機嫌の悪い声を出す。姉貴が若を可愛がるのでヤキモチを焼く・・・というより、「俺の若兄ちゃんを取るなよ!」と言っているようだ。
姉貴の前でこれ見よがしに若にスリスリするのも、「若兄ちゃんは俺のものだぞ」と主張しているものとみられる。
若は雄猫にしては珍しく気性の穏かな奴で、今までにも何匹かの子猫の面倒を見てきた。ねこまるさんの所のもー君のようだね。
キャロは大人になった今も若に甘えて、大人の猫らしい貫禄はあんまりない。声もバイオリンの音色みたいに高いままだしな。
人間と接するのは不器用なキャロが、若だけには心を許しているのだ。
いや、もしかしたら、若と接するのもある意味不器用なのかもしれない・・・。