ニニの日記

白猫のニニ王子が、日々の暮らしを綴ってゆきます。

寝場所探しも楽じゃない

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 家族が朝御飯を食べて、掃除が一通り済むと

「ふわああ、あむ」

 朝寝の時間だ。
 二階に上がってすぐの姉貴の部屋が、日差しも入ってちょうど具合がいいようだ。
 だが問題が一つ。
 姉貴本人が部屋にいる。

 「ニニチャンコロメシ、こっちへおいでよ。おねんねしていいよー」

 姉貴はにこやかに手招きするが、ボクは応じない。
 こいつはボクが部屋に入ったとたん、CDをかける可能性がある。
 基本的にボクと姉貴は音楽の趣味が合わないのだ。
 ボクはすたすたと廊下を進んだ。
 
 父さんの部屋の前に来た。
 今日は土曜日なので、父さんが部屋にいるのだ。

「おう、ニニ、来るか?」

 ターミネーターのように、ボクの視覚と聴覚と思考回路は忙しく動き回る。
 
(カチカチカチッ!てれびガツイテイルガ音ハ小サイ。父サンハ原稿書キニ熱中シテイル。ヨッテぼくノ邪魔ハシナイ。日当タリ良好、チーン!)
 
 「お邪魔いたします」

 ふう、やっと寝場所確保。おやすみなさい。